高校三年生
夏の終わり 宙ぶらりん
人生の岐路に立った気がして
朝蜘蛛が巣を張るのを
飽きることなく見つめていた
生まれ育った島を憎んで
大人になることを怖がっても
きらめく海のどこか遠く
東京へのあこがれは募るだけ
学校から3キロの帰り道
自転車を引きながら君と歩いた
駄菓子屋で棒付きアイスを買って
当たりがでたから好きだと言った
秋のはじまり いきどまり
分かれた道のどちらを選べばいい
指先に止まったてんとう虫が
飛んでいく行方を見守っていた
島で一軒の電気屋継いだって
親父みたいにはなりたくないんだ
ただひたすらここではない何処かへ
東京へのあこがれは募るだけ
だだっぴろい放課後の校庭で
君と二人でかけっこをした
勝っても負けても行き場がないから
負けたふりして頬にキスした
人生の岐路に立った気がして
朝蜘蛛が巣を張るのを
飽きることなく見つめていた
生まれ育った島を憎んで
大人になることを怖がっても
きらめく海のどこか遠く
東京へのあこがれは募るだけ
学校から3キロの帰り道
自転車を引きながら君と歩いた
駄菓子屋で棒付きアイスを買って
当たりがでたから好きだと言った
秋のはじまり いきどまり
分かれた道のどちらを選べばいい
指先に止まったてんとう虫が
飛んでいく行方を見守っていた
島で一軒の電気屋継いだって
親父みたいにはなりたくないんだ
ただひたすらここではない何処かへ
東京へのあこがれは募るだけ
だだっぴろい放課後の校庭で
君と二人でかけっこをした
勝っても負けても行き場がないから
負けたふりして頬にキスした