今日も、明日も
芯が飛び出た鞄
バスは空き箱のように
頼りなく消えていく
時計をほどいた
だらんと下がる重たい鎖
皮膚に跡を付けてまで
時間を教えてくれるなんて
既にチャイムは鳴っていた
空を割って垂れたような夕焼け
私は琥珀を握っている
濁った心が樹液へ羽ばたく
あっという間に固まって
一日の重みで沈んでいく
生きるための下ごしらえをする
盤をちらちら傾けながら
眩しく巡る艶を辿りながら
沿道を針葉樹が縁取る
私の半身は光に溶けた
もう片方は影で崩れた
棒人間が歩いている
田んぼが燻っている
つんと鼻に来る匂い
夕日が目を潤ませて縋っている
猫に振られ
犬小屋に手を振って
真っ直ぐ道を進めば
だんだん背中が温まっていく
鼻をすすれば夕飯の匂い
今日も、煮付け
バスは空き箱のように
頼りなく消えていく
時計をほどいた
だらんと下がる重たい鎖
皮膚に跡を付けてまで
時間を教えてくれるなんて
既にチャイムは鳴っていた
空を割って垂れたような夕焼け
私は琥珀を握っている
濁った心が樹液へ羽ばたく
あっという間に固まって
一日の重みで沈んでいく
生きるための下ごしらえをする
盤をちらちら傾けながら
眩しく巡る艶を辿りながら
沿道を針葉樹が縁取る
私の半身は光に溶けた
もう片方は影で崩れた
棒人間が歩いている
田んぼが燻っている
つんと鼻に来る匂い
夕日が目を潤ませて縋っている
猫に振られ
犬小屋に手を振って
真っ直ぐ道を進めば
だんだん背中が温まっていく
鼻をすすれば夕飯の匂い
今日も、煮付け
25/11/29 13:53更新 / ぜっか