ポエム
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牢屋みたいな磨りガラス
私と他者は磨りガラスで隔てられている

引っ掻くととざらざらしてきらきらする

どんな人も淡い色だけになって遠ざかる

「普通の前提」がある人だけが向こう側にいける

同じ物を見て共通の感情を共有し合って

ひとりは寂しくて誰かの体温を欲しがる

それが「普通の前提」

本当はね私も冬が一番嫌いだったの

いつだって春に孤独を曇らせてほしかった

街や空に絵の具が咲くように行き交う人びと

私だけが骨になって世界の外側を探している

普通の世界で言う病気なだけなのに

空は空に見えなくなって、太陽は地面に突き刺さっている

好きな本も人も磨りガラス越しにしか見えなくて、

近づけば近づくほどぼやけて、それがまた綺麗だった

いつか陽が、地面から顔を出して、私の磨りガラスを焼き殺してくれますように

そして、私まで焼けてしまえますように
25/12/25 21:19更新 / 深紺

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