大事なものを無くしてしまった人は、目にいつもその大事なものを忍ばせている。話をしていても魂が同じ場所に居ないような、哀しさがある。

大事なものに魂を盗まれたの
機能不全になった瞳孔
部屋があって人がふたりいる
でも、人は存在しない。
あなたは私を別のものだと思う。
それはあなたの心に
あなたの心の羊水に浮かんでいるもの。
でも、私はそれではない。
はじめから液体だけの空間を静かに守っているつもりで、
私には私の要素しかないと思い込んで人を見る私が馬鹿みたいじゃないか。
ただ、私の感情は言葉になって間違っている。道徳的に
死んでしまえばいいという思いだけが成長しない
それは、わざとそうなるように学習された、自滅的でもある、歪なAI兵器のような、私だった。

■作者メッセージ
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