悲しみは湧き上がると
浮遊する悪意と結びつくことがある
そのかたまりを放って人を傷つける
大きな情動が心を掃除してくれるから？

優しさを得られなかったり
得ることを知らなかったり
だれも余裕が無いから
仕方がない で加害性を肯定していいのかな

人を傷つけず生きやすくなる方法を探さなければいけない
心を豊かに保つ方法を
人は傷つけ合わないと自分を守れないの？
加害性を纏った悲しみを無気力に投げあって
他者を想う人はそのかたまりを体内に溜めて
自分の身体に穴が空く様子を虚ろな瞳に映して死ぬしかないの？
優しい人が生きやすくなるために加害性を持つ瞬間を
もう見たくなかった
それを仕方がないと肯定したくなかった

私は世間知らずで
仕方がないことを許せない子どものままだった
それでも世界に知ってほしかった
心をみんなに知ってほしかった

■作者メッセージ
これを閲覧してくださった方は心を大事にしている人がほとんどだと思うんですけどね。
自分への戒めとしても、書きました。