これでよかった

泣いてるよ

歌ってるよ


黒い輪郭のヒヤシンスはいつも少しだけ笑ってる

どこにいても風が痛いな

桜の花びらをちぎるのが好きだった

それくらい捻くれていた

海の匂いが涙になった

すべては真っ白を消すための試みだった

失敗してよかった

ずっと悲しいけどそれでもいいよ


梔子の緑に拒絶され

あの秋は塵にすらなれなかった

ずっと人を好きだった

自分をみたくないだけだった


他人の縁にふれると痛かった

透明な優しさになってみんなを愛したかった


どこにいるの 16歳の私

ずっときっと泣いてるよ

落ち込んでると 怒られる

ひきだしの遺書 貶される

みんなのことが大好きなのに