冬の夜
こんなに静かな冬の夜は
不意にスキップが下手になる
何のためらいもなく
ドーナツを買ってしまう僕たちは
たぶん一回地獄に落ちたほうがいいんだと思う
高層ビルの根元に触れて
微動だにせず待っていると
まばたきをした一瞬のうちに
ふわふわになってしまうことがある
ふわふわになった高層ビルの
非常階段を駆け上がって
屋上に飛び出してみたところで
もう高層ビルは元に戻って
町の響きに身を任せている
むかし通っていた小学校の校庭で
ばれないように唐揚げを揚げて
通りすがりのサラリーマンと
その唐揚げでサッカーをしよう
そしてそのあと変なにおいの石灰で
やけに大きくこんな風に書くんだ
「この後スタッフがおいしくいただきました」
って
下手くそなスキップを楽しんでいると
新しいリズムが生まれてくる
こんなに静かな冬の月には
きっと凄惨なメロディーが似合うから
不意にスキップが下手になる
何のためらいもなく
ドーナツを買ってしまう僕たちは
たぶん一回地獄に落ちたほうがいいんだと思う
高層ビルの根元に触れて
微動だにせず待っていると
まばたきをした一瞬のうちに
ふわふわになってしまうことがある
ふわふわになった高層ビルの
非常階段を駆け上がって
屋上に飛び出してみたところで
もう高層ビルは元に戻って
町の響きに身を任せている
むかし通っていた小学校の校庭で
ばれないように唐揚げを揚げて
通りすがりのサラリーマンと
その唐揚げでサッカーをしよう
そしてそのあと変なにおいの石灰で
やけに大きくこんな風に書くんだ
「この後スタッフがおいしくいただきました」
って
下手くそなスキップを楽しんでいると
新しいリズムが生まれてくる
こんなに静かな冬の月には
きっと凄惨なメロディーが似合うから