冷えたうた
割引された肉まんを頬張りながら、ふと、空気の行く先を考えました。白い息は天へと登り、魂が飛んでいってるように思えたんだよ。身を粉にして戦う人たちの行く先を、どうして、現代見ることが叶わないんだろう。黒の街、雪。
しっかりと防寒した日に限って暑いとか、それはないんじゃないかな。一言だけと決めた悪態がぽろぽろぽろぽろこぼれていく。涙だよ、それは。熱いのは、君の顔だ。諭す誰かの顔が歪んで歪んで、次の日の朝に溶けていく。朝から泣いてるなんて馬鹿みたいだ。このままじゃ、この街を水に沈めてしまう。白い息は泡になって、天へと登り、丸の形で凍っていく。大地のような自分が流れる水によって削れていくみたい。何にも変えがたい丸になって君を包みたい。そう願うのはいけないことだったのかも。いけないことだったから、今ここに君がいないんだね。