ポエム
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霞むうた

霞がかった頭と、霧がかった朝と、スープを飲んだ白い息。不透明なこの街並みは、まるでぼくらの未来みたい。このまま、白い息と共に溶けていけたら、一緒になれたら幸せなのに。ぼくは、何も考えず、ただ漂っていたかった。難しいのは、知ってるんだけど。
小節を区切っていく。早い電車と遅い朝御飯。箱の中ではいつも誰かが死んでいる。使い古された追悼の言葉は、一体いくつの命に捧げましたか?ぼやけた頭は覚醒せず。ただ、ただ。日常を消費していく。逃げたいという言葉を飲み込んで、霧の中に隠れていくぼくの心は。

19/11/25 07:27更新 / 柚子色



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