ポエム
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好きの裏側のうた

好きの裏にはいつも憤怒と哀悼と、それから悲しさが詰まっている。どうしてあの時、と自分を責める憤り。重ねてきたさまざまな想いは一言で崩れ去る、墓を用意しなきゃ、黙祷。
悲しさ。多分、わたしが言わなくたってわかるよね。いつも、好きの裏には悲しさが詰まっている。
季節を違えた世界が、木々の隙間から溢れる強い光が、帽子も持たないわたしの上に降り注ぐ。愛は、いつか死んでしまった。病気だったんだと思うよ、わたしもきみも。だからこんな愛をして、悲しくなって、恋を殺してしまったんだ。夢食いバク、どうかお願い、おはようと声をかけてください。こんな愛しい記憶から、悲しい感情からお別れして、新しい朝を迎えたいのだ。
19/06/06 11:59更新 / 柚子色



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