輸血のうた
おそらく、わたしもあなたも同じ原材料で、同じ分量で、同じ製法でつくられている。だから対等でいられるのです。よだかを抱き締めた星がわたしたちすらも抱くなら。目と目が解け合って、共に生まれるひよこになれるでしょうか、食卓に出されて食べられるのがオチでしょうか。
雨がすきでした、懺悔します。だってあなたは八割が雨だから、同じものをすきになればあなたになれると思ったのです。けど、あなたは雨が嫌いだったみたい、どうして?対等なのに対面してた。
聞いてください、そういえば、わたしも七割は雨だった。残りの一割は、あなたへの毒だった。