毒のうた
孤毒、孕む、ハイドレンジア。花園の中に潜んでいます、あなたを殺してしまう刃が、向かい、飛び、そして、破裂する。凄惨な夢であったと目を閉じたなら、多分、もう起き上がることはできない。一度きりだと、そんな説明受けてないけど。
疲弊した身体が嘆いていた、こんなはずじゃなかったと。獣の咆哮は確かに唇を震わせて、あなたが人狼だったのねと処刑台を用意してしまう限界なぼくら、毒でも飲ませてしまえば、すべてが丸く収まったのに。何度も想像で刺して刺して刺して刺して、その残骸は実在を持たないで、はたして時間の無駄になるのかな。
死んでしまった脳内をどうにかする術は持たないので、結局は、三日坊主なんて言葉で終わってしまう。ちょっとだけ、憐れみを覚えるのです。