夜の少女のうた
夜はいつも私の味方だ。ひとの優しさを受け取れないとき、悪い子になってみる。こっそり家から抜け出して、好きなうたを口ずさんで、公園のベンチに座って、からだに悪いおかしを貪ります。ぼりぼり。街灯だらけの場所だけど、空には強い星がちかちかと光っていて、銀河のなかに迷い混んでるみたい。あたたかいなんて笑ってみるのだ。次第にぬくもりが寂しくなって帰路につくのです。やさしさ、受け取れるようになったかな?
朝が来て、非難する光が私を笑う。こんにちは、なんて言っていた。良い子になったからこんにちは、と道化てみます。肢体を鎖で縛られて、太陽が私を動かしている。操り人形にされて、意志を失って、でも夜がいつもやってくるから怖くなかったよ。悪い子になって、また笑えるときがあると信じているから、わたし、誰がいなくてもやさしくなれるよ。