大きくなるうた
少年少女はとってもすごい。生きることと死ぬことをずっと考えている。じゃあねが言える、またねが返せる。明日を迎えられる。小石を避けるように、日付を跨いでいる。少年少女は、すごい。生と死を意識してるから、毎日の天災を避けていくのだろう。でも、そうじゃない大人は、いつも死んでいる。
おとなとこどもの間がわからなかった。青年?でも女の子に青年なんて言わないから、女の子は断崖絶壁。落差しかなくて、落ちたら死んじゃうのだ。鏡を見ないと自分がわからないみたいに、足元を見てないと自分がどっちかわからない。教科書は高校生で消えてしまった。
ひとを怖いと思えるようになったなら、ひとつの区切りなんだと思う。疑いを知らず、無知を知らず、なにも知らず、ただただ純真を追い求めるのはもうおしまい。今日からあなたも、黒いスーツ。