つくるうた
ファンと偶像なんて、この世で一番わかり合えてない。壁を作っているのだから当たり前だ、ペットボトルの半分を飲み干した。
普段は歩かない道を歩いています、何かしら、出会えると信じているので。朝はそんなに優しくないので、肌を刺す寒さと捨てられた雑誌にしか出会えない。まあそんなものだよね。
偶像なんかよりもわたしに取り巻く空気のほうがわたしのことをわかり合えている。コップ一杯の涙を海に還したら、魚が食べて死んでしまう。魚は干上がって海が死んでしまう。満ちる空気が死んでしまう。空気を食べる木が死んでしまう。破壊されていく現実に、わたしたちは想像して、今日もダメな日を送っている。
創造、日に当てられたキャンパスは、油でテリテリ光ってる。作業着に着替えて、今日も向き合おう偶像と。わたしは偶像を描いている。