窓からのうた
いつか、廃れてしまう。
さよならがない世界を望んでいる、欲しがっている、願っている。本当に正しいかたちはどこだろう、なにもなくて、ただただのぞんだ。空を眺める鳥は果たしてなにを思うのか。都市も、歳も、いつか、廃れてしまう。なら、なぜ鳥は空をのぞむのか。空中に悠久が存在するのか、鳥になればわかるのでしょう。
誰かが怖くて創作活動などやっていられるかとあなたは溢しました。そりゃそうだ。作品と言うものは、他人の認知からようやくものとして息し始めるのだから。この空の青も、あなたの血の赤も、全部当たり前で、当たり前と定義してる事象で構成して、それを受け入れてぼくたちが完成する。
窓を見て。
あなたにそう言われて、ようやく霧が晴れました。