紅白のうた
朝早く起きるようになってから、わかったことが沢山あって、同じように亡くしたものも沢山あると思った。けれど沢山なにを手に入れて、なにをこぼしたのかわからなかった。光が白くて、空が白んで、一緒に漂白されたいと願う、真っ白なまま現代に投げ出されたら大変なのに。食べたお豆腐は胃を駆け巡って、内臓から色を消そうと画策している。
グロテスクな夢を見ました。薄い板の向こうで、人が走り、エンドロールと諦めた音楽が流れる。どうしても終わりを連想する、赤色が凄惨な色は偏見、女の子の赤は血の赤なのですか?トマトジュースはこんなに美味しいのに。嘘です、多分、味覚の舌は千差万別。
聞き取れない洋楽を聴いて、地下へ潜る箱にいました、わたしは、共存することのできないただ唯一の色を考えていた。