最終真実のうた
最期の地で待っていた。たくさんの宝石が崩れて、ぼくを殺してひとりぼっちにした人々、手と手を繋いで離れまいとしてた人々。そうか、ぼくは。
夜行列車にきみがいた、思えばきみだった、たくさんのぼくが泣いた季節の始まりは。屍の山できみとぼくはワルツを踊って、きみは笑いながら落ちていく。ゆらゆら、手を振っていた。そしてぼくは天使になる。夜行列車が名前を呼んだ。「わすれないで」と言ってしまう。よるを裂いている。あさが矢を放つ。ぼくはきみに歌う。「わすれないで」と言ってしまう。時計の針が重なりあう。「わすれないで」と言ってしまう。「わすれないで」と言ってしまう。
ぼくが、希望です。
すべてが改変された現実で、みんなの罰を、身体に焼き付けた。
さよなら。きみたちがいる、最終真実の世界。