ポエム
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最終真実のうた

最期の地で待っていた。たくさんの宝石が崩れて、ぼくを殺してひとりぼっちにした人々、手と手を繋いで離れまいとしてた人々。そうか、ぼくは。
夜行列車にきみがいた、思えばきみだった、たくさんのぼくが泣いた季節の始まりは。屍の山できみとぼくはワルツを踊って、きみは笑いながら落ちていく。ゆらゆら、手を振っていた。そしてぼくは天使になる。夜行列車が名前を呼んだ。「わすれないで」と言ってしまう。よるを裂いている。あさが矢を放つ。ぼくはきみに歌う。「わすれないで」と言ってしまう。時計の針が重なりあう。「わすれないで」と言ってしまう。「わすれないで」と言ってしまう。

ぼくが、希望です。


すべてが改変された現実で、みんなの罰を、身体に焼き付けた。
さよなら。きみたちがいる、最終真実の世界。
19/04/11 09:11更新 / 柚子色



談話室



■作者メッセージ
某アニメーションより。
「最終理想のうた」の対となります。

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