まっすぐのうた
最低最悪、死物狂いのぼくらの夢。ひとの言葉が歪なら、言葉が人によるものなら、言葉自体が歪だと、ひとであるきみは泣いた。わからない、そうなのかもしれない、もしそうなら、ひとが月を目指すのもわかる気がした。
時計が歪み、パソコンも歪んで、布団も職場も歪みきっていた。まっすぐはどこにあるのか、本当は正しいなんて無くて、常識人は整った歪みなのかもしれない。高低差、不協和音はいつだって素直。良い子のあなたに飴ちゃんを。眠るときに外へ出るように、起きるときに地中へ潜ったり、多分、そういうことがまっすぐなのだろう、朝になって思い知る。