平塚の七夕も四度目の夏を迎え
今年は孫を連れてくる
保育園から歩いてすぐが商店街
流しの飾りがずっと提げてなびくが
孫はそれより露店のお面がお気に入り
トランスフォーマーというロボットの面を買い
さらにビニールの動物さんをリードで引くと買い
おやつが食べたいと買い
お祭りよりはそっちだな

四年前に平塚に来たときは
コロナでお祭りは中止
三年前は自粛して小さくやった
ようやく抜けた本当のお祭りが
目の前に煌びやかに開かれる
なのだがどこか寂しいのは
どうしたことだろう

異様な猛暑で出歩くな
不要不急の外出は避けてと
テレビで呼びかける
それはコロナと同じではないのか
梅雨なのに雨もなく
かんかん照りの危険な熱さ
わたしはそれでも熱いのが好きと出かける
下はサンダルに海水パンツ
上はTシャツ一枚でタオル三枚と着替えも持って
水分もしっかりと持ち歩く
この夏も自衛しないと
コロナより怖い高熱の夏が
祭りを呑み込み
大きな赤い口を開けている