死とはこんなにも生者を引き離すか
親友がまたひとり死んだ
死んだ日から彼は異質な
別世界の神になる
われらの手にも触れえない
尊厳と畏敬の遠いそれはなにものか
あれほど仲良く抱き合って
酒を飲み歌うたい
語らうあいつが
いまは異界に線引きされて
立ち入ることのできない
死者と生者の境界線が
重く分厚い壁となり
向こう側が見えない
その領域は厳格に仕切られて
行き来のできないあの世とこの世
彼の魂は浮遊して
隔離された通路をどこまで飛んでいったか
もう電話も繋がらず
メールも届かない
どうやら圏外にいるらしい
おーい
返信してくれ
いまどこにいるのだ
死んだ日から彼は異質な
別世界の神になる
われらの手にも触れえない
尊厳と畏敬の遠いそれはなにものか
あれほど仲良く抱き合って
酒を飲み歌うたい
語らうあいつが
いまは異界に線引きされて
立ち入ることのできない
死者と生者の境界線が
重く分厚い壁となり
向こう側が見えない
その領域は厳格に仕切られて
行き来のできないあの世とこの世
彼の魂は浮遊して
隔離された通路をどこまで飛んでいったか
もう電話も繋がらず
メールも届かない
どうやら圏外にいるらしい
おーい
返信してくれ
いまどこにいるのだ