水郷を旅する 蘇州にて
川と池と水路の
なんと豊かなデルタ地帯
運河と水のたゆとう流れの
江南を旅する
水はいつも歴史を変えてきた
あまりにも豊かな水のある土地は
戦場になってきた
その風景はきっと何千年も変わらない
列車の窓に過ぎてゆく
畑と田園と農作業の姿
橋を渡る荷車と
白い水鳥の影
それだけで七言絶句の詩にはなる
バスでまた遠く揺られて
水郷のまち朱家角に行ってきた
あふれる人に少しは冷めたが
それでも水路の脇道を歩き
昔の家と庭園を見ては
人はそうして水を求めて住んできた
意味が解ってくる
柳の木がしだれ
時はそこに止まり
あの人が言った
最後の手紙の一節を想う
時が過ぎるのではない
われわれが過ぎるのだと
人がいなくなっても
水の流れる風景は
いつまでもそこにある
なんと豊かなデルタ地帯
運河と水のたゆとう流れの
江南を旅する
水はいつも歴史を変えてきた
あまりにも豊かな水のある土地は
戦場になってきた
その風景はきっと何千年も変わらない
列車の窓に過ぎてゆく
畑と田園と農作業の姿
橋を渡る荷車と
白い水鳥の影
それだけで七言絶句の詩にはなる
バスでまた遠く揺られて
水郷のまち朱家角に行ってきた
あふれる人に少しは冷めたが
それでも水路の脇道を歩き
昔の家と庭園を見ては
人はそうして水を求めて住んできた
意味が解ってくる
柳の木がしだれ
時はそこに止まり
あの人が言った
最後の手紙の一節を想う
時が過ぎるのではない
われわれが過ぎるのだと
人がいなくなっても
水の流れる風景は
いつまでもそこにある