経年劣化は劣るのか
それなりに味はある
本にしても古書の味わい
パラフィンも焼けてそれがいい
新しいパラはいらない元パラでいい
マニアはうるさい
建物もそうしたら
現代建築よりは木造家屋
縁側も廊下も黒ずんで磨かれて
長年の生活で光っている
サッシでなく木枠の窓がいい
ガラスも昔のままで歪んで
どこかしこ古くていい
老人になって鏡に映る自分の顔
しわなんか隠さなくていい
それは年輪
アンチエイジングよりはナチュラル
おお　いい顔になってきたな
それは男の履歴書とか
時を経ることで心も玉に磨かれて
まろやかになるのがいい
なんでも古いものが好き
時代を生き抜いてきたモノの
その風合いを撫でてみる