散るものみな散って
気づいたら落ち葉が
歩道に散乱してむごたらしいが
踏んで歩いて足裏の感触が
秋は足元から聞こえてくるようだが
夏の残滓か生の終わりが
未練として靴底にくっついているが
どこまでもついてくるのが
それはわたしの心ではないが
銀杏並木の黄色い絨毯が
公園の欅のさくさくが
快い音楽のようだが
死んだ葉を踏みつけて歩くが
それは葉の供養だろうが
還ってゆく土はあるが
埋葬する風の手と日差しが
土から出て土に戻すのだが
わたしはどこに戻ればいい
歩道に散乱してむごたらしいが
踏んで歩いて足裏の感触が
秋は足元から聞こえてくるようだが
夏の残滓か生の終わりが
未練として靴底にくっついているが
どこまでもついてくるのが
それはわたしの心ではないが
銀杏並木の黄色い絨毯が
公園の欅のさくさくが
快い音楽のようだが
死んだ葉を踏みつけて歩くが
それは葉の供養だろうが
還ってゆく土はあるが
埋葬する風の手と日差しが
土から出て土に戻すのだが
わたしはどこに戻ればいい