老後はひとりがいいか
家族に囲まれているのがいいか
ひとりのときは孫たちと暮らせたらと
その成長も楽しみと思っていた
いざ同居したら家族は煩わしいもの
家族の病理でストレス
それでもそういう不満も出せないほど
急に忙しくなり
片親の家庭では子守に掃除洗濯炊事と
ひとりの気楽な老後は吹っ飛んだ
自分も見失うくらい
日々が忙殺されている
温かい団欒なんかくそくらえ
そんなこと考える暇もないほど
散らかして叱りつけ
泣いてわめいてうるさーい
台所からは煙もくもく
換気扇回せ！
冷蔵庫から出したら仕舞え
散らかすな
毎日毎日酷使され草臥れて
これではボケてもいられない
死んでもいられない
年とるのも忘れて
多忙の家に埋没し