ポエム
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同人誌廃刊
同人誌が青森の仲間たちから送られてくる
みんな老いてもまだまだ意欲はあるな
じっくりと読みながらみんなの顔を想う
われらの同人誌はわたしの手で最後に編集された
二人の同人仲間が亡くなると
もう続けてはゆけないと
これが終刊号となる
本も次第に読まれなくなり
まして田舎の文学仲間が集まっての同人誌なんか
仲間うちでしか読まれない
書き手も高齢化で減ってゆく
そんな中でも頑張って続けてきたが
とうとう廃刊に追い込まれる
ひとりひとりと仲間は鬼籍に入り
原稿も集まらなくなる
あいつがいないと思ったら
施設に入ったとか入院しているとか
寝たきりの仲間が増えて
認知も入りもはや創作などできなくなる
詩も短歌も俳句も小説も
ぼつぼつと閉じられてゆく
書店がなくなるのと同じ趨勢で
地方の文化が閉店する
それでもわたしは同人誌の臭いが好きだ
活字の真新しいにおい
エッセイや川柳の手触り
仲間たちのペンネームをなぞりながら
遠い津軽へと想いをはせる
どうしているのだろうか
津軽はそろそろ雪だろうな
若かったときから集い
同人で語り合い批評しあったのが
もう昔のこととなり
24/11/07 06:07更新 / キム ヒロ



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