ポエム
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わたしの中に猫がいる
幼児のころに猫憑きになる
子守の娘がわたしを寝せるに
天井裏に猫がいると脅かした
それがために夜驚症になり
夢遊病にもなり夜中に起きて猫踊りしたとか
以来わたしの中には猫がいる
どこかに猫的なわたしが潜む
いまになり
孫娘が飼っているハムスターが
見ていたら飲み込みたくなる
実に美味しそうではないか
あんぐりと口を開けて
ハムスターをひと飲みするところで
いやいやいけないと人間に戻る
そのくせ魚はあまり好きではないのは
どうしたことか

猫が好きでかつては七匹飼っていた
道を歩いても猫がすり寄ってくる
わたしの中の猫を見つけてか
ごろごろと喉を鳴らして
ごろにゃんと誰かに甘えたくなる
危ない このままでは化け猫になる
昔なら行燈の油を舐めた
いまは誰にも見られないように
そっと蜂蜜を舐める
なにか言うと
語尾にニャンと出る
会話のいろんなところに出る猫語
大丈夫か
子供のときに祈祷師にお祓いもしてもらう
猫を追い払うために
それが老いてもどこかに隠れていたか
怒ればフギャー フォー
爪はいつも研いでいる

24/11/01 06:09更新 / キム ヒロ



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