どこまで本当なのか
幼児は知らないネットのふざけた情報
猫は苺を食べたら赤くなるんだって
それはまだ童話のようでいい
赤い鳥なぜなぜ赤い　赤い実を食べた
と童謡にもあるから
間違いも真実と思い込む幼児の
ネットは何者かに誘導されている
ようやく五歳児は気づいた
玩具が部屋にいっぱいになったのは
玩具屋さんが悪いんだよね
ぼくらに新作を見せて買わせるから
世の中はそういうふうにできている
何が悪いか
みんなの欲望が野放しでは
あれも欲しいこれも食べたいと
きりがない
それが貧困に落とし
犯罪に走らせ
人も殺し戦争にもなる
まだ猫が赤くなるのはかわいい
せいぜいお話の中だけで
満足できたらいいのに

こんな時代
ホシガリマセンカツマデハ
自分に勝つにはどうしたらいい
孫はいつも何か考えている
世の中のおかしいこと
大人たちはもう考えるのをやめていたが
初めての気づきは真摯に受け止める
ねえねえと今日もじじに聴いてくる
おかしいものはおかしいのだ
間違っていることは直さないとな