秋風に
なんだか
淋しいぞ
口元だけでなく
どこかしこ
あんな猛暑も
いつしか寒い
寒いという感覚だなんて
長袖が歩いている
コート姿も
わたしだけが夏
半袖一枚で
ハーフパンツにサンダル
くしゅんとくしゃみ
ぶるっと震えて
彼岸が過ぎたら
ほんとうの秋なのか
なんとなく
吹きすさぶ路上の
落葉を踏みながら
わたしは詩人になる
言葉は散り
夏の遺骸が落ちている
ここからどう歩いて
どこに辿り着く
行方知らずの
運命というものがあらば
その標識通りに歩いたら
ここはかなしみ一丁目
淋しいぞ
口元だけでなく
どこかしこ
あんな猛暑も
いつしか寒い
寒いという感覚だなんて
長袖が歩いている
コート姿も
わたしだけが夏
半袖一枚で
ハーフパンツにサンダル
くしゅんとくしゃみ
ぶるっと震えて
彼岸が過ぎたら
ほんとうの秋なのか
なんとなく
吹きすさぶ路上の
落葉を踏みながら
わたしは詩人になる
言葉は散り
夏の遺骸が落ちている
ここからどう歩いて
どこに辿り着く
行方知らずの
運命というものがあらば
その標識通りに歩いたら
ここはかなしみ一丁目