山車の上で子供らがお囃子の太鼓を叩く
それが住まいの町内を次々に廻る
どこでもこの町では秋祭り
神社奉納の山車とお神輿
御幣が家々の前に吊り下げて
提灯も吊り下げられ
下駄の音で縁日と知る
歴史と伝統のお祭りは
何百年も引き継がれ
子供らの手で太鼓は叩かれ
長老が山車を誘導する

この町に越してきて
津軽とは違う風習とお祭りがいい
息子は言う
何か気品があるねと
祇園祭のようだから京に倣ったものか
それに比べてねぶたた祭りは戦いだ
勇猛果敢で激しいリズム
出陣というではないか
なにか躍りのない祭りは物足りないが
動と静があっていい
お神輿の人手も足りない
誰かと頼む
わたしも法被着て担ぎたい
さて　夜になったら縁日の神社にお詣り
孫が欲しがるお面やバナナチョコを買ってやろう
朝から夜まで
町中が躍動して太鼓の音が響いていた