一族
お盆で親戚の家から
戦前の古い写真が出てきたと
従妹からLINEで画像を送ってきた
それは一族の集合写真だが
いつのものか
啄木に似ているのは祖父だろう
若くいい男
その隣の詰襟の美男は親父に似ている
赤ん坊を抱いているのは誰か
子供が三人 和服の女性たちは誰か
まるでクイズのように
わたしに教えてときた
祖父は二十代に見えた
あとは南部七戸の親戚のようだが
みんないい男ばかりだ
映画俳優になろうと上京して
南部訛りで諦めた人もいたとか
大正末期か昭和初期かと推測したら
残念でした
写真の裏にみんなの名前と年が書かれていたと
それは昭和14年
背広にネクタイは祖父だった
なんと49才とある 若い
詰襟は二十歳の親父
子供らはいまは亡き従兄たち
東京と明石の伯母たちも若い二十代
みんなみんな亡くなって
生きている人はいない
いま
お盆でひょんと仏壇から
一族の写真が出てきて
お盆で帰ってきた
戦前の古い写真が出てきたと
従妹からLINEで画像を送ってきた
それは一族の集合写真だが
いつのものか
啄木に似ているのは祖父だろう
若くいい男
その隣の詰襟の美男は親父に似ている
赤ん坊を抱いているのは誰か
子供が三人 和服の女性たちは誰か
まるでクイズのように
わたしに教えてときた
祖父は二十代に見えた
あとは南部七戸の親戚のようだが
みんないい男ばかりだ
映画俳優になろうと上京して
南部訛りで諦めた人もいたとか
大正末期か昭和初期かと推測したら
残念でした
写真の裏にみんなの名前と年が書かれていたと
それは昭和14年
背広にネクタイは祖父だった
なんと49才とある 若い
詰襟は二十歳の親父
子供らはいまは亡き従兄たち
東京と明石の伯母たちも若い二十代
みんなみんな亡くなって
生きている人はいない
いま
お盆でひょんと仏壇から
一族の写真が出てきて
お盆で帰ってきた