山の手ホテル
蘇鉄が立つ異国の庭 熱い連想がわく
どれほどの優しさと愛想のよさを捧げるため奥深い
感情は常に沈黙とって現れる血潮と静かに
流れる川おだやかな旋律
隠し立てはいけませんわ なぜか遠くで
海鳴りの音が耳の中でざわめく
愛を確かめあつた白いペンキの海のホテル
岸辺の灯がマリンタワーに輝いたのがわかる
外人墓地に遠くの明かりが哀愁の影を葬ろうとしている
強い風が吹く君や君の町との出会い君の肌は前夜
のような暖かみを取り戻しはしなかった母音が
風船のように登ってゆく過ぎた苦悶を数え上げて
嘆いた時間にまぎれて犠牲の山羊が何匹か出てくる
灯台の光がきらきらと輝く横浜の港
群青の港に外国航路に出港する船が停泊し
異国の地にさすらうような寂しさが港を
故郷に変えてゆく二人 路辺の石に永遠を見るように
二人の手のひらに互いの未来を見つける
大空に一つ結ばれた二枚貝のように睦まじく
指先から感じる情愛
山下公園の花壇に咲くチューリップが海の中に
溺れ 君のやさしい気持が花になる
どれほどの優しさと愛想のよさを捧げるため奥深い
感情は常に沈黙とって現れる血潮と静かに
流れる川おだやかな旋律
隠し立てはいけませんわ なぜか遠くで
海鳴りの音が耳の中でざわめく
愛を確かめあつた白いペンキの海のホテル
岸辺の灯がマリンタワーに輝いたのがわかる
外人墓地に遠くの明かりが哀愁の影を葬ろうとしている
強い風が吹く君や君の町との出会い君の肌は前夜
のような暖かみを取り戻しはしなかった母音が
風船のように登ってゆく過ぎた苦悶を数え上げて
嘆いた時間にまぎれて犠牲の山羊が何匹か出てくる
灯台の光がきらきらと輝く横浜の港
群青の港に外国航路に出港する船が停泊し
異国の地にさすらうような寂しさが港を
故郷に変えてゆく二人 路辺の石に永遠を見るように
二人の手のひらに互いの未来を見つける
大空に一つ結ばれた二枚貝のように睦まじく
指先から感じる情愛
山下公園の花壇に咲くチューリップが海の中に
溺れ 君のやさしい気持が花になる
25/10/02 19:41更新 / 平尾 直久