巴里
驕慢な貴婦人の首飾り
大陸の優雅な叙情
何もかも飲みつくす
猥雑なる娼婦
緋色の下着と黒いストッキングを衣装の下に
隠して誘う
巴里の娼婦
私はとまどい
君の美しさに見惚れて
立ち止まるだけ
雨がふる小さな路地裏に咲く
歴史の石畳に
ガス灯は憑かれた月の幻が
夜のシテに
霧雨は憂愁に煙り
夜曲が媚薬のように
肉の中にながれ
ヤギの目を使った大人の戯れは
むなしく
一抹の泡のように消えた欲望のようだ
ありとあらゆる芸術家が謡い描いたが
言い尽くせなかった個性
巴里よ
淫蕩なる巴里がまた私を呼んでいる
甘い言葉が私をよわす
偉大なる理性と
怪奇な感情が混ぜ合わさって出来た
大いなるシテよ
私はもう一度抱きしめに行きたい
大陸の優雅な叙情
何もかも飲みつくす
猥雑なる娼婦
緋色の下着と黒いストッキングを衣装の下に
隠して誘う
巴里の娼婦
私はとまどい
君の美しさに見惚れて
立ち止まるだけ
雨がふる小さな路地裏に咲く
歴史の石畳に
ガス灯は憑かれた月の幻が
夜のシテに
霧雨は憂愁に煙り
夜曲が媚薬のように
肉の中にながれ
ヤギの目を使った大人の戯れは
むなしく
一抹の泡のように消えた欲望のようだ
ありとあらゆる芸術家が謡い描いたが
言い尽くせなかった個性
巴里よ
淫蕩なる巴里がまた私を呼んでいる
甘い言葉が私をよわす
偉大なる理性と
怪奇な感情が混ぜ合わさって出来た
大いなるシテよ
私はもう一度抱きしめに行きたい
25/09/05 18:57更新 / 平尾 直久