ポエム
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特に語る言葉もない
特に語る言葉もないただ霞んだ景色の中
夏の終わるのを感じている

何とも言えぬ夕暮れ
何処かで如何やらコウロギが鳴いている
誰もいない道夏の終幕を覚え枝のない木が
夏風に揺れていた

今ここに自分がいる映る物
そして在りしものその全てに
その色彩忘れかけた感情をなんと語りましょうか
私は迷った挙句に記憶を呼び覚ました
それをゴミ箱に捨てた曖昧な記憶と悟った
意味のない調べは雨上がりのあの詩情を私に語り
何処かで聴いたピアノの調べと重ね合わせている
曖昧な感情には単調な曲は似合わない
何も語る言葉もないそれは壁の風景画のように
私に何かを語りかけている

24/09/14 12:23更新 /



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