ポエム
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風が連れて行った記憶
やけに白い六月の曇り空乾いた風が何かを連れて流れた
私の気づかぬうちにからくり人形が動き出す

さっきまでの感情が何故か嘘のようにシャボン玉の泡のように消え
何故だろうか映る景色は儚くも何処かで見たような気がするが

記憶の川の水面に今だ纏わる偶像の形を私は覚えてはいない
忘れた罪を風に乗せ遥かなるあの荒野へと流した
何故か人はそれを創造と言うらしいが
あの荒野に雨が降り誰も気づかれぬように咲く花を濡らす
確かな記憶は曖昧で覚えてなどいない
私の記憶は今じゃあのテーヌに降る雨となり水面に落ちました

24/06/29 12:31更新 /



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