ポエム
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散文



声がする
叫んでいる

白い河原のような場所

汚れた裸足を気にもせず
喚き散らして
ふと黙って
足もとの削られた石を見ているのか
うつむき

髪が揺れるのは風のせいか
目にかかる黒を払うかのように
顔を上げ中空を
見つめたと思った目は
真っ直ぐにこちらを見ていた

そして
再び喚き始める
なんとかしろと責めるように
言葉を投げつけてくる

密林に咲く花の色を
海底を漂う魚の声を
彼方へ渡る鳥たちの鼓動を

おのれの魂の在処を

示せ
伝えろ

なぜ出来ないのかと叫ぶ声が
心の真ん中で泣きわめいている



21/06/05 14:19更新 / はわ



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