どうだっていい
雨の向こうがまだ見えない
夜になろうとしている今日
泥のついた指先は
爪の中まで汚れている
知らない人が
知らずにつぶした
知らないいのち
私は何も持っていなくて
私は私の両手を使った
河原の土手の白つめ草をよけて
それでも花の咲く近くへ
爪が欠けてもいいと思った
私の爪はまた伸びるから
偽善でもなんでもいい
そんなことどうだっていい
真っ暗な夜が来る前に
あたたかく眠れますようにと
ただ祈る
21/04/05 20:04更新 / はわ
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