ポエム
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十五年前の忘れ物
些細なことで
怒ってしまった
十五年前

君は
ごめん
と呟いたのに

ぼくはその場を
去ってしまった

そのときの
俯いた顔が
今でも目に焼き付いて

忘れられない


ぼくは

十五年前の
その場所に
忘れ物をしてしまった
みたいだ

すぐに気付いていたら
取りに行けたのに

君はもう
さすがにぼくを
待ってはいないだろうな


今日もまたきっと
ぼくは夢のなかで

君とばったり出会って

何事もなかったように
笑顔を向けあう

それが過去のまぼろしだと
気付かないまま
23/03/02 01:35更新 / Haruka



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