ある日
きみの鉢
おおきな花を
咲かせた

きみは
わらってた

まわりのみんなも
わらってた

きみの笑顔は

まぶしくて

まるで太陽みたい

だと
ぼくは思った


朝、カーテンを
開けるときみたいに

まぶしくて

ぼくは
きみをちゃんと
見れなかった


ほかのみんなも
少しずつだけど
花が咲いていった

ちいさな花を
ひとつだけ
咲かせた子もいた


だけど

ぼくの鉢は
とうとう
花は
咲かなかった


ぼくは
その何だかよく分からないモノを
だいじに抱えたまま

ひたすら長い帰り道をたどった


きみの笑顔を
思い浮かべながら