きみへの遺書
お酒の力を借りた認識は荒々しく勢いにあふれていた。僕は君をはっきりとしてぼんやりとした光の中に思い出した。今なら届く気がする、君が君でいるための努力を僕が全く行ってあげよう。霧散して消えるイメージが僕を締め付ける荒縄のごとくにまきついて呼吸が上手くできていないようだ。ああ、美しかった、ああ、幸せだった、ああ、もう終わりだ。残像抱こうとして失敗することを繰り返しているうちに、だいだい大人と言われるような年齢になった。僕はわだかまっている境目の今日に、祈りを捧げて笑うことが大事だと知っている。