苦しみは、喜びのために
苦しい
息ができなくなるほどに
喉が焼かれるように
生きるのは苦しい
毎日毎日
いつかやってくる死に怯えて
でも、自由には生きられなくて
体は思い通りに動かなくて
首輪をされた犬のように
苦しくてもがいている
だが、実は
なんとも皮肉なことに
苦しみがあるから
喜びもあるのだ
苦しみを知るから
喜びが、一層輝く
息ができないほど、苦しむことがあるから
深呼吸できた時
その喜びもまた、大きいのだ
そう
餓えを知らねば
食べ物に感謝しないのと同じ
価値に気がつくのは
いつも、それを失った時
苦しみは、喜びのために
まったく
神様、上手いこと創ったね