ポエム
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震えるほどに……

……ごおおおおおおおお……

真っ暗な部屋の中に、外の嵐の音が響き渡る

私はベッドの上にうつ伏せになり、顔をうずめている

手が、シーツをぎゅうっと握りしめる

全身が小刻みに震えるのを、私は止められない

ぐう

声が漏れる

歯を食い縛り、声を出さないようにしても、それは溢れてくる

ぐう、うう

どうしようもない

どうしたらいいのか、分からない

焼けたように、胸が熱い

ちりちり焦げている

ふー……ふー……

次第に、息が荒くなる

落ち着かなきゃいけないと思えば思うほど、それから遠ざかる

一種の錯乱状態なのかも知れない

ゆっくりと、私は口を開けた

何か言いたいことがあるのだろう

だが、混沌としている頭では、何を言おうとしているのかすら検討がつかない

それでも、喉の奥から捻り出すようにして、無意識の内に呟いた





助けて





……ごおおおおおおおお……

嵐の音が響いている


20/07/14 10:12更新 / すっとこどっこい



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