震えるほどに……
……ごおおおおおおおお……
真っ暗な部屋の中に、外の嵐の音が響き渡る
私はベッドの上にうつ伏せになり、顔をうずめている
手が、シーツをぎゅうっと握りしめる
全身が小刻みに震えるのを、私は止められない
ぐう
声が漏れる
歯を食い縛り、声を出さないようにしても、それは溢れてくる
ぐう、うう
どうしようもない
どうしたらいいのか、分からない
焼けたように、胸が熱い
ちりちり焦げている
ふー……ふー……
次第に、息が荒くなる
落ち着かなきゃいけないと思えば思うほど、それから遠ざかる
一種の錯乱状態なのかも知れない
ゆっくりと、私は口を開けた
何か言いたいことがあるのだろう
だが、混沌としている頭では、何を言おうとしているのかすら検討がつかない
それでも、喉の奥から捻り出すようにして、無意識の内に呟いた
助けて
……ごおおおおおおおお……
嵐の音が響いている