愛は、ここにある
人はいつも
愛を求めてさ迷う
不器用な風来坊
胸に空いた穴
凍える風が、そこへ吹き
どうしようもなく悲しくなる
ああ、この穴を
どうにかして、埋めておくれ
でないと私は
気が触れてしまう
惨めな乞食のように
どなたか、お恵みを
愛を
与えておくれと
そう嘆く
でも
もう、大丈夫
大丈夫ですよ
愛は、ここにある
空を、少しだけでいいから
見上げてごらん
こんなにも広く、広がる空は
あなたを拒絶なんてしない
誰にだって、等しく
日の光を
雨の恵みを
与えてくれます
地面を、少しだけでいいから
見つめてごらん
あなたを何十年と、ただ黙って支えてきたのは
その足の下に、ありますでしょう
あらゆる生命と共に
私たちは生きているのです
愛は既に
あなたのそばにある
孤独は、あなたの創る幻想
胸の穴は、あなたの創る思い込み
だから、大丈夫
愛はここにある
人を上手く愛せなくてもいい
生きることに不器用でいい
ただ、そこに
あなたがいてくれるだけで
あなたは愛される
生きることは、愛されること
存在することは、愛されること
愛はここに
あなたのそばに
必ずあります
だから、私たちと
一緒に、生きましょう
