止めろ！

おれに触ろうとするな！

近寄るな！

忌々しいんだよ！



おれの気持ちを、さも分かったかのように述べやがって

おれの苦しみを、全部理解したかのような顔をしやがって

ふざけんな！

お前に、おれの気持ちが分かってたまるか！

家族から愛されて、ぬくぬく育ってきたヤツが

おれの孤独感の、百分の一も分かるものか！

しかもその上、『前向きになろうよ』というお説教つきだ

ピーチクパーチクほざいてんじゃねえぞ！！

その口、針で縫い付けるぞクソ野郎！



……本当は、嬉しかったくせに……



同情なんて真っ平ごめんなんだよ！

所詮他人とは、真に解りあえる訳がねえんだ

傷の舐め合いなんて、気色悪くてできるか！

誰もおれの気持ちなんて分かりっこねえんだ！

だから誰も近寄るな！



……人との関わりで、傷つくのを恐れているだけなくせに……



おれはもうイヤなんだよ！！

ベタベタ偽善に付きまとわれるのがよ！！

てめえ自身の自己満足のために、おれをダシにするんじゃねえぞ！！



……それでも良いって、自分で分かってるくせに……



ああ、くそったれが！

いいか！

おれは独りでいたいんだ！

もう誰とも関わりたくないんだ！



……ねえ……



どうせ死ぬ時は独りなんだ！

なら今から独りだろうが、どーでもいい！



……お願い……




だから誰も！

ここには来るな！

近寄るな！

おれに触るな！

触るな！


触るな！


触るな！！！

















……抱き締めて……