「命が重い」は本当か?
「人の生命は、地球より重い!」
と、よく言われるが
私には、これの意味が分からない
重い
重いとは、なんだ?
何を基準に重たいと言うのか?
価値の大きさを表現しているのかも知れないが
しかしそれは、あまりに盲目的ではなかろうか
地球には、それこそ人間の数よりも多い生命がいて
我々は、その恩恵を受けて生きており
地球無しでは、一瞬たりとも息ができないのにも関わらず
地球よりも人が重いなどと
あまりに傲慢ではないか
それに、重いという表現も、イマイチ説得力に欠ける
生命は、重いのではない
軽いのだ
人に限らず、命は全て
儚く、弱い
すぐに弱るし、すぐに死ぬ
人間が例え百年生きようと
地球の46億年生きてきた長さに比べれば
些細なもの
生命は、軽い
吹けば飛ぶような、軽いものなのだ
しかし
いや、だからこそ
その生命に価値があるのだ
軽く消えてしまう
それゆえに、今しかない命
だから、大切にしよう
守ろうと思える
命は、軽い
だから、価値がある