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心はまるで雲のよう(修正)
人の心

それはまるで、常に移ろぐ雲のよう



急に豪雨を降らしたと思えば

穏やかにふわふわしていたり

先ほどまで白く美しかったのに

雷を伴って、不気味なほど黒く染まっていたり

一日単位どころか、数時間の内にころころ変わるほどの始末



そしてそれは、人の心も同様で

突然、機嫌が悪くなったり

泣き出したり

かと思えば、けろっとしていたり

笑いだしたり




そう

雲とは

心とは

そういうものなのだ




今日が晴れでも

明日は嵐かも知れぬ

さっきは優しく微笑んでくれてたけど

今はぶすっと、無愛想かも知れぬ



だから

もしあなたが

他人から突然、怒鳴られたり

理不尽に傷つけられたり

嫌味ったらしく意地悪されたりしても

それは

その人の心に、雷雨が降っていただけ

そしてその雷雨を、その本人が止めるすべを知らないだけ

どうせ数日後には、あなたを傷つけたことに対して罪悪感を抱いているか、もしくはすっかり忘れて、けろっと晴れている

そんなものだ



だから

そんな通り雨に、いちいち傷つかなくてもいい

悲しまなくてもいい

所詮、一時の気持ち

そんなものに、振り回されなくていい

雨が降ったら

傘をさすだけでいい




他人の嵐に雨ざらしになって

あなたが風邪を引くことはない










20/08/12 11:42更新 / すっとこどっこい



談話室



■作者メッセージ
雨が降るから、自然が豊かにもなるし、晴れてくれるから、より自然が育つ。

雨も晴れも、どちらもなくてはならないもの。

それは人も同じ。

ネガティブを知っているから、優しくなれる。

ポジティブを知っているから、毎日を楽しめる。

とことん、雲と心は似ているみたいですね。

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