ポエム
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我らは旅人
人はみな

何かを目指して歩く

心からの旅人なり



各々が持つ

夢だの、望みだのを果たすために

途方もなく暗い道を

ただ独り、歩くばかり



人に慕われたい

成功を収めたい

強くなりたい

楽に生きたい

と、様々であり

目指す先も、全て違う終着点だが

誰もがみな、旅人であることは

いつも等しく変わらない



その終着点までが、あまりにも遠いために

不安から目眩を起こし

道中で精魂尽き果て、倒れるのか?と

恐怖にかられながら

我らは歩くのである



そんな旅、止めちまえと言って

捨てられればどんなに楽か

何度それを放り投げようかと

頭を抱えて考えたことか



だが

それでも私には、捨てられぬ




まだ、生きたい

生きておりたい

無様でもよいから

私の旅を、止めたくない

道中に見た、愛の花まで

枯らしたくはない



そう呟きながら

我らはまた、歩くのである

果てしない荒野を

ひたむきに、ひたすらに

歩くのである




人はみな

何かを目指して歩く

心からの旅人なり



20/08/11 10:07更新 / すっとこどっこい



談話室



■作者メッセージ
生きることそのものが、大きなひとつの旅。
そんなイメージです。

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