ポエム
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恋に生きるな、愛に生きよ

話は聴いたよ。

恋人にフラれたから、死にたいと。

それはなぜだ?

ほう。愛していたから、あの人無しでは生きられないと、そう言うんだな?


バカだ、お前は。


いいか、お前のそれは愛ではない。

ただの依存だ。

「自分を愛してほしい」のであって、「自分が愛したい」わけではない。

なに?違う?本当に愛していた?

ならばなぜ、愛する人を困らせるのだ。

お前が死ねば、お前が愛する人は苦しむぞ。

「自分がフったせいで、死んでしまった」とな。

お前は、愛する人を困らせたいのか?罪悪感に苛まれるようにしたいのか?

違うのなら、止めることだ。

いいか、自分の心をよく理解しろ。

お前は、愛されたいのだと。

それを恋人に求めていたのだと。

全く、バカだなつくづく。

そんなモノ捨ててしまえ。

恋に縛られるな。

おれや母さんがお前を愛しているのを、お前は見ていないだろ?

お前の友人や知人も、お前を大事に思っているというのに。

恋人だけを見るからだ。

そんなところには、もういるな。

愛に生きろ。

本当の愛とは、相手に依存することじゃない。

相手が幸せになれるよう、祈ることだ。

お前が、自分をフった恋人の幸せを祈れた時、本当にお前は愛せたのだ。

なに、難しいことじゃない。

おれにだってできるんだからな。

お前にもできる。

さあ、気が済んだら外に出て来なさい。

みんなが、お前を待っている。


20/07/12 06:13更新 / すっとこどっこい



談話室



■作者メッセージ
私は『誰々がいないと生きていけない』という輩が大嫌いです。

なぜなら、そんなものありえないからです。

案外どうにかなるものです、その人がいなくなったとしても。

その人だけに縛られるな!という想いから、この詩を書きました。

しかし、この詩では前向きな書き方をしていますが、個人的には、そんな依存気質で生きている輩は、『じゃあお望み通り死ね』とも思います。

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