あいつらのことを

おれは絶対に許さない

散々、おれの大事な人たちを

なぶったり

潰したり

犯したり

殺したり

しやがったくせに

なんであんなやつらが、のうのうと幸せに生きて

おれたちは、地を這うような生活をしなきゃいけないんだ



もう

おれは止まらない

絶対に復讐を果たすまでは

あいつらの仲間、家族

そいつらみんな、同じ目に遭わせてやる

絶対にやり返してやる



だが

大抵の人は、こう言うんだ

『復讐は、何も産まない』

だの

『そんなことをしても、殺された人は悲しむだけだよ』

だの

つまらん偽善をほざきやがる

そんなのは、幸せな人間だけが吐ける、絵に描いた餅だ

殺された人が、悲しむとか

頭おかしいんじゃねえの？

死んじまったあいつは

あの人は

もう、何も話すことができなくされて

何も感じることのできない世界に行っちまったんだぞ

悲しむことも

喜ぶこともできないんだ

死んだ人間は、帰ってこないんだ

それからな

復讐は、産むんだよ

おれの生き甲斐を

絶対にやってやる！っていう、目標ができんだよ

復讐をせずに、されたことを忘れようとしても

孤独の中で生きてたって

生き甲斐なんてひとつもねえんだ

なら

復讐だろうとなんだろうと

目標があるのがいいに決まってんだろ



分かったか

分かったらさっさと失せろ

あいつら、全員

殺してやる

■作者メッセージ
私は、いろんな犯罪を見る度に、その犯罪者を殺したくなる衝動にかられます。

強姦、虐待、殺人……

そいつを同じ目に遭わせたくて、仕方がなくなるのです。

そんな仄暗い怒りを吐き出すために、詩に書きました。