おのがポエムを笑える時
昔作ったポエムを読み返すと
「オレってこんな奴だったか?」と
自分でも驚くことがある
だって、言葉がめちゃくちゃウジウジしてんだ
後ろ向きで
なよなよして
世の中が上手くいかないことを嘆いてんだ
思春期特有のそれは
狭い世界しか知らない悲しみ
井の中の蛙 大海を知らずってやつで
小さな小さなことにさえ、心を惑わされてやがるんだよ
今なら、「んなちっせーことでオタオタすんなや」と思うもんだがな
けどさ 知ってるかい?
この諺には 続きがあるんだぜ?
井の中の蛙 大海を知らず
されど 空の青さを知る
そうさ
その時のオレは
大海原は知らなかったけど
井戸の底から見える空が
その儚いほどの青さが
見えていたんだ
詩の一編一編を見ながら
オレは「若かったなあ」なんて呟いて
思わず、微笑んだ